七本鎗

日本酒銘柄
酒名: 七本鎗
産地: 滋賀県
酒造元: 冨田酒造
特徴: 日本酒「七本鎗(しちほんやり)」とは

「七本鎗」とは、近江(現在の滋賀県)であった賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦で武功をあげた7人の若武者「賤ヶ岳の七本槍」に由来します。 現代の華やかでフルーティーな日本酒とは一線を画し、米の旨味を最大限に引き出した、力強く骨太な味わいの食中酒として、多くの日本酒愛好家から熱い支持を受けています。

七本鎗のコンセプトは、「米を磨くことだけが良い酒造りではない」という信念に基づいています。15代目蔵元杜氏である冨田泰伸氏は、その土地の米、その土地の水でしか表現できない味わいを追求。料理と共に楽しむことを第一に考え、米本来の力強い味わいを活かした、飲みごたえのある食中酒造りを目指しています。

味わいの特徴とこだわり

  1. 米を磨かない「低精白」へのこだわり: 七本鎗の最大の特徴は、あえて米をあまり磨かない**「低精白」**にあります。「米の旨味や個性は、削り取られる外側にある」という考えのもと、精米歩合80%や90%といったお酒を主力としています。これにより、米の持つミネラルやタンパク質が複雑な旨味となり、他に類を見ない奥深い味わいを生み出しています。
  2. 地元の米と「無農薬」への挑戦: 酒造りの中心となるのは、地元の契約農家が栽培する滋賀県産の酒造好適米**「玉栄(たまさかえ)」です。近年では、無農薬・無化学肥料での米作りにも挑戦しており、山田錦の親にあたる幻の米「渡船(わたりぶね)」**の復活栽培にも取り組むなど、その土地のテロワールを表現することに情熱を注いでいます。
  3. 「お燗」で真価を発揮する酒質: 七本鎗の酒は、その豊かな旨味とコクから、お燗(温めること)で真価を発揮します。温めることで、味わいが柔らかく膨らみ、隠れていた米の甘みや複雑な旨味が大きく花開きます。温度帯によって様々な表情を見せるため、一本で長く楽しめるのも魅力です。
種類: 低精白シリーズ
純米 80%火入れ定番純米酒
純米 14号

復活米シリーズ
純米 渡船

最高峰純米
無有(むう)

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