光栄菊

光栄菊とは、佐賀県小城市にある光栄菊酒造が醸す、現代日本酒シーンを象徴する銘柄です。13年間休眠していた酒蔵が、異色の経歴を持つチームによって奇跡の復活を遂げたという背景を持ち、スペックを一切公表しないという独自のスタイルと、繊細なガス感（微発泡）を伴った甘酸っぱい味わいで、発売と同時に絶大な人気を獲得しました。

コンセプトと背景：奇跡の復活と「心で感じる酒」

光栄菊のコンセプトは「頭で飲むのではなく、心と体で感じて味わう酒」です。
1871年（明治4年）創業の歴史ある光栄菊酒造は、2006年に惜しまれつつも廃業。しかし2019年、その歴史ある蔵を、テレビ業界出身の田下裕也氏と、奈良県の超人気銘柄「風の森」の醸造を長年手掛けてきた伝説的な醸造家・山本克明氏が中心となって受け継ぎ、全く新しい「光栄菊」として復活させました。

彼らが掲げるのが「スペック非公開」という方針です。日本酒度や酸度といった数値をあえて公表しないことで、飲み手が先入観を持つことなく、そのお酒が持つ香りや味わい、口当たりといった感覚的な要素に集中してほしいという強いメッセージが込められています。

味わいの特徴とこだわり

1. 自然なガス感と甘酸のハーモニー: 発酵由来の自然で繊細な炭酸ガスをそのまま瓶に閉じ込めた「無濾過生原酒」が基本です。マスカットや白ブドウを思わせるジューシーな甘みと、それを瑞々しく引き締める美しい酸味が調和した、透明感あふれる甘酸っぱい味わいが最大の特徴です。
2. 酵母無添加（蔵付き酵母）: 培養された酵母は一切添加せず、蔵に自然に棲みついている「蔵付き酵母」の力だけで発酵させています。これにより、その土地、その蔵でしか出せない、唯一無二の味わいを生み出しています。

・Sunburst（サンバースト）

・ Snow Crescent（スノウ・クレッセント）

・黄昏（たそがれ）Orange

・酒米違い月光（げっこう）

・ 美雲（みくも）

・ 月下無頼（げっかぶらい）